成形品の抜取検査は、金型を成形機に設置して成形の開始から終了までの間で、一定時間ごとに行うとよい。
成形機に人が常時ついていない場合が、ほとんどなので、成形品の検査の方法には
成形している途中でサンプルを取り出して、その場でそのサンプルを検査する方法(抜き取り検査方法 その1)と、
測定用サンプルを抽出して、時間をかけて検査する方法(抜き取り検査方法その2)がある。
成形品を2時間ごと、あるいは、4時間ごとのように、一定時間ごとにサンプルを抜き取って検査するものである。主に外観をみるだけのものなので、サンプルは生産品の中に戻してしまえば、サンプル費用を少なくすることができる。
成形品にバリや、ガス焼け、ヒケ、型キズなどの、外観上の連続性のあるものを検査するのに効果がある。異物などの、単発性のものには、抜き取り検査は効果がなく、どのような内容に着目して検査をするか、あらかじめ想定しておくことがポイントである。
サンプルを成形開始時、成形途中時、成形終了時、のように、全てのcav.No.を抜き取って
寸法検査、外観検査を行い、また、タイムサンプルとして保管する方法である。
このように、タイムサンプルとして保管しておけば、成形品にあとで異常が発見された場合
でも、どこから異常があったのかを調査することができる。
特に、寸法測定は時間がかかるため、結果がでるまでは仮合格状態であることを認識していなければならない。寸法検査でNGになれば不良品を多く生産することになる。
抜き取り検査で全ての不良品を検出できるわけではありませんが、時間をかけて確認できるので、光学顕微鏡などでバリや金型キズなどが進行していないかを確認することがポイントです。寸法検査も実施して異常(NG)であれば、すぐに生産を中止すべき検査である。
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